
個人事業主として登録するチャットレディは、仕事に使ったお金が経費として認められます。しかし、どんな項目が経費計上できるかは確定申告に関する知識がなければわかりにくいです。 そこで、この記事では以下について紹介します。
- チャットレディの仕事で経費に認められる項目
- プライベートと共用したときの平均的な経費の割合
チャットレディが税務署から目を付けられない節税の範囲で経費計上するコツをお伝えします。
チャットレディの仕事についてあらためて理解したい人は以下の記事をご覧ください。
チャットレディが経費で落とせる項目
チャットレディが経費で落とせる項目を解説します。
通信費
チャットレディはインターネットを使ってお客様と会話するのが仕事です。もし在宅チャットレディとして自分のスマホやパソコンで配信するなら、通信費は必要経費と考えられます。
なお、仕事用の回線やスマホを持っているなら全額経費計上が可能です。プライベートと分けている場合は遠慮なく経費にしましょう。
備品(パソコン・ウェブカメラなど)
パソコンやウェブカメラなどの備品は全額経費計上しやすいです。
ライブチャットを配信するためのパソコンはチャットレディに必要な経費です。パソコンを購入したら経費計上できます。
また、チャットレディの仕事には高画質なウェブカメラが欠かせません。スマホやパソコンの備え付けカメラでは画質が不十分だからです。このような撮影機材を購入したときは経費計上できます。
ほかにも、背景を華やかにしたり身バレ対策したりするためのインテリアは経費にしやすいです。カメラ映えするための照明も仕事以外で使う機会が少ないので、全額経費にしやすいと考えられます。
経費にしやすい備品
パソコン、ウェブカメラ、マイク、ヘッドフォン、家具/インテリア、照明
家賃
また、通勤チャットレディでも自宅で事務作業をしたり備品購入したりと仕事することはあると思います。全額が経費にできなくても、家賃の一部を経費にするのは自然なことです。
水道光熱費
水道光熱費も平均3割程度が経費計上できます。
インターネットに接続するため、電気代は経費計上のイメージがつくでしょう。また、一般的な事務所でもガスや水道は使用するため、ガス代や水道代は経費にできます。
美容費(服・化粧品・美容室)
美容費は内容によっては全額経費にしやすいです。
美容費はチャットレディならではの経費です。お客様に対して好印象を与える職業なので、衣装や化粧品・コスメ、エステ、美容院にかかったお金は計上できます。 仕事用の華やかなドレスやコスプレ衣装、ウィッグはプライベートで着る機会がないと考えられます。全額経費に計上しやすいです。
美容院やエステ、化粧品・コスメなどにかかるお金は経費の判断が難しい部分です。ただし、ライブ配信で自分の顔を見せるため、経費計上しても問題ないと考えられます。不安な方は項目別に全額経費にできるか考え、プライべートな要素が強いものは3割程度を経費にするとよいでしょう。
経費にしやすい美容費
衣装、アクセサリー、カラーコンタクト、化粧品・コスメ、ネイル、エステ、美容院、美容整形、美容歯科(ホワイトニング)
新聞図書費
ビジネス書や自己啓発本、漫画、小説など、仕事に関係した書籍も経費として認められます。全額経費にできる可能性が高いです。
お客様と会話するチャットレディの仕事は本を買って読むなどの情報収集が欠かせません。税務署に説明できるなら経費計上できます。
旅費交通費
通勤時の電車代やバス代、終電を逃したあとのタクシー代は全額経費計上できます。また、事務所へ自家用車で通うならガソリン代も経費として認められやすいです。
接待交際費
一部に限りますがチャットレディの仕事をしているなら、食費や差し入れも接待交際費として経費計上できます。経費に認められるよくある例を紹介します。
- 打ち合わせのカフェ代
- 同僚や仕事関係者との食事代
- 同僚や仕事関係者へのお中元やお歳暮
ただし、チャットレディは原則お客様と会うことがありません。接待交際費の金額が大きくなりにくい仕事なので、プライベートの食費やカフェ代を使っているのではないかと疑われます。
チャットレディが必要経費を認めてもらうコツ
チャットレディの必要経費を認めてもらうコツをお伝えします。
領収書や利用明細を残す
商品を購入したりサービスを利用したりしたときは購入時の領収書を保管しましょう。領収書や利用明細の保存は法律で義務付けられているからです。 もし領収書をもらい忘れても下記のものでも経費として認められます。
- レシート
- クレジットカードの利用明細
- 通帳の明細
- 出金伝票
- メモ書き
ただし、メモ書きのようなものだと税務署が税務調査に来たときに疑われる可能性があります。基本的には領収書をもらうようにしてください。
また、領収書は宛名・日付・金額・支払先・概要が記載されていないと経費として認められません。領収書の裏に商品の購入目的や誰と食事したかを記録しておくと、税務署に尋ねられたときにスムーズに回答できます。
仕事以外のものは経費にしない
チャットレディが経費計上できるものは仕事に使うものか、仕事に関係しているものだけです。プライベートでしか使用しないものは経費にできません。
- 友達と会食したときの食費
- 休日に出かけたときの交通費
- プライベートで着用する衣服
経費として認められるかどうかは個人で判断が難しいと思います。不安な場合は税理士さんに確認するとよいでしょう。 まとめ チャットレディが経費で落とせるものについて解説しました。
必要経費として認められるかどうかは仕事との関係性です。税務署の人に税務調査で尋ねられたとき、適切に回答できるものであれば問題ありません。 この記事を参考に経費を判断して確定申告を進めてください。以下の記事では具体的な確定申告のやり方を説明します。
“チャットレディが経費にできる項目は?家賃・美容院・化粧代・パソコン・食費などは計上できる?” への2件のフィードバック